


太陽フレアは、コロナ中で磁気エネルギーの解放によっておこる現象です。
発生した熱・バルク運動エネルギーは磁気ループ中に閉じ込められ、
そのなかでエネルギー再配分が行なわれた後、やがて冷却していきます。
磁気ループは、その殆どの部分が高温低密度のコロナ中に存在しますが、
その足元では太陽表面の高密低温大気である彩層と繋がっています。
コロナでフレアにより発生したエネルギーが彩層に伝わると、
温度・圧力の急増を起こし、その圧力勾配により高密プラズマのコロナへの
上昇流が発生します。
その結果フレアループは高密プラズマで満たされ、その熱制動で軟X線を
放射します。
このようなプラズマ上昇運動は
「彩層蒸発」と呼ばれて、X線輝線の青色偏移として観測されてきました。
エネルギー発生後のフレアループ中で起こるエネルギー再配分過程を
みてみましょう。

初期条件を表示するにはマウスを図の上においてください。
初期には密度の高い光球と高温のコロナの2層が存在します。
コロナはflareによって加熱され、加熱されたエネルギーが彩層へと伝わっていきます。
その結果、彩層のガスはコロナへの上昇する流れが生じます。

熱伝導・放射冷却をふくむ流体方程式


より詳しくは、こちらのドキュメント(PDFファイル)を参照してください。