磁性体の相転移のシミュレーション


温度を上げていったときに磁石が磁石でなくなる過程をシミュレート する。鉄のような強磁性体では各原子が小さな磁石となっている。 初期にある方向に揃っていた各原子の磁石の向き(磁気モーメント) が時間の経過とともにどのように変化していくかを調べ、ある 臨界温度を越えると鉄全体の磁気モーメントがほぼゼロになって しまうことをモンテカルロシミュレーションによって示す。

  1. シミュレーションプログラム (FORTRAN90言語で書かれています)

    C言語のプログラムはこちら (計算時間がかかります)

  2. プログラムの説明

  3. プログラムをコンパイルして実行できる形式にしよう

         % f90 ising.f -o ising リターン
    

  4. シミュレーションの実施

         % wish ising.tcl  リターン
    

    x方向の原子の数を ix の欄に、y方向の原子の数を jx の欄に、 シミュレーションを終了するまでの時間きざみの数を nstopの欄に 温度パラメータの値を w に、乱数のタネを iseed の欄に入力する。 たとえば ix 40、jx 40、nstop 100、w 3.0、iseed 12345 とする。 データを入力しおわったら Run ボタンをクリックする。simulation end と 表示されたらシミュレーションが完了したことになる。

  5. 結果をグラフで表示する

    Plot ボタンをクリックするとシミュレーション終了時の各原子の 状態が表示される。Moment ボタンをクリックすると磁化率の 時間変化が表示される。

  6. 入力データを変えてシミュレートする

    マウスポインタを端末ウィンドウに移動してリターンキーを押すと グラフが消え、別の値を入力できるようになる。w の値を臨界値 w=2.27 の前後で変えてみる。

    Run ボタンをクリックしてシミュレーションを実施する。

  7. 終了

    Dismiss ボタンをクリックする