宇宙物理学研究室では、様々な天体における活動現象や星・銀河などの形成過程を理論・シミュレーション研究によって明らかにする研究をしています。
本研究室は理学研院附属ハドロン宇宙国際研究センターの一翼を担い、天体プラズマにおける高エネルギー現象を計算機の中に再現して、 その物理過程を 明らかにしたり、新たな現象を予測したりしています。
また、国立天文台やJAXAの観測プロジェクトとも連携して観測と密着した理論シミュレーション研究を進めています。 次世代スパコン用のソフトウェア開発、 シミュレーションスクール開催等の活動もしています。
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ブラックホール降着円盤の 3次元磁気流体シミュレーション |
宇宙ジェット形成 シミュレーション |
コア崩壊型超新星 シミュレーション |
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所属講座 ♦大学院融合理工学府先進理化学専攻物理学コース
教授・松元亮治 | 数値天文学、天体プラズマ、銀河、降着円盤 |
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特任教授・花輪知幸 | 原始惑星系円盤、星形成、数値シミュレーション |
教授・大栗真宗 | 観測的宇宙論、宇宙の構造形成、重力レンズ |
准教授・松本洋介 | プラズマ宇宙物理学、粒子加速機構 |
准教授・堀田英之 | 太陽熱対流、太陽ダイナモ |
特任助教・大里 健 | 理論宇宙物理学、観測的宇宙論 |
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堀田准教授がナビゲートする 千葉大学公式YouTubeチャンネル 《千葉大学研究紹介》 理学部物理学科(宇宙物理学研究室) |
当研究室では宇宙現象の理論シミュレーション研究と宇宙現象の理論シミュレーション研究を中心とした研究を行っています。 研究室には計算機が大好きな人間が多く集まっています。 研究室では、現在、学生ひとりにほぼ1台のPCが使える状態にあります。 これらの計算機から千葉大学統合情報センターのHITACHI SR24000、 国立天文台・天文シミュレーションプロジェクト(CfCA)のXC30、東京大学のOakforest-PACS、理化学研究所の「京」等の計算機を利用して研究を進めています。
研究の一部は、国立大学初の取り組みとして実現されたミニ博物館 『千葉大学サイエンスプロムナード』(理学部2号館[理学系総合研究棟]1階)に [宇宙のシミュレーション]分野で一般公開・展示されています。 また、このホームページ及びハドロン宇宙国際研究センターのWebページでも順次、研究成果を報告しています。
*開発したソフトウエア公開中
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宇宙シミュレーション用ソフトウェアの開発・公開、シミュレーション教材整備 |
千葉大学理学部物理学科に宇宙物理学研究室が誕生したのは1994年(平成6年) のことです。 この年、教養部の廃止にともなって宮路茂樹と 松元亮治が理学部物理学科に移籍して 宇宙物理学教育研究分野を立てました。 その後、大学院自然科学研究科に 山下和之(現山梨大学)が加わり、平成14年度まで、この3名のスタッフで研究室が 運営されました。 平成15年4月には先進科学教育センター教授として 花輪知幸が、グループに加わりました。 平成23年度には、松本洋介が特任助教として着任しました。 平成24年1月にハドロン宇宙国際研究センターが設置され、本研究室メンバーがプラズマ宇宙研究部門に所属しました。ニュートリノ天文学部門と連携して 国際研究拠点の形成を目指しており、平成27年7月には、堀田英之が特任助教として着任し、さらに 令和4年2月に、大栗 真宗が先進科学センター教授として、 また令和4年6月に大里 健が先進科学センター特任助教として着任したことにより、研究室は、さらに発展を続けています。 令和4年度の研究室メンバー構成は、教員6名、博士課程大学院生2名、修士課程大学院生6名(うち1名はコソボからの国費留学生)、学部生(卒業研究)6名、事務補佐1名、計21名が 在籍しています。
千葉大学には高エネルギー宇宙ニュートリノなどの研究をしている 粒子線物理学研究室があり、ハドロン宇宙国際研究センターの ニュートリノ天文学部門を担っています。実験宇宙物理学に関心のある人はそちらのページも御覧ください。